不動産用語集
あ行
アイランドキッチン
流しや調理台などを壁面から離し、キッチンの中央に置く配置方法。その部分が、さながら島(アイランド)のような様相となるため、この名称で呼ばれています。キッチンにもアレンジを求める奥様におすすめします。
RC
鉄筋コンクリートのことでReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の略。鉄筋コンクリートを用いた建築の構造もしくは工法をRC工法といいます。賃貸マンションなどでも良く見かける工法です。
ウォークインクロゼット
その名のとおり「人が歩いて入れる(ほどの)収納」のことで、それだけの広さを確保した洋風の収納を指します。人が歩いて入れない場合は、単に「クロゼット」などと呼びます。収納の大小はお部屋探しの重要ポイントですから、高い人気を集めています。
打ちっ放し
一般的にはクロス等で覆うところを、あえてコンクリートを打ち込んだままの状態を仕上げ面とする方法。こうした「表現」は人気も集めており、さまざまな建築物に幅広く取り入れられています。
SRC
鉄骨鉄筋コンクリート造のことでSteel Reinforced Concreteの略です。柱・梁など骨組みを鉄骨で組み、その周囲を鉄筋コンクリートで被い一体構造にした建築工法で、強度に優れています。主にマンションなど高層建築に用いられています。
ALC
発泡剤で多孔質化した軽量気泡コンクリートのこと。特徴として、加工が容易で、断熱性・耐火性も高いことが挙げられます。これまで主に鉄骨造等の外壁や内壁、屋根などに使われてきましたが、近年はALCを一戸建て住宅に使用するケースが増えています。
追い焚き
一度浴槽内にためた湯が冷めた時などに、沸かし直す機能のこと。賃貸物件でも新築などでは着実に普及し、ニーズの高いファミリータイプ物件ばかりでなく、中には1Kなどといったシングル向け物件にも設置されている場合もあります。
か行
カラン
キッチンのほか、洗面、浴室などの給水・給湯などのために用いられる水栓のことで、一般に言えば「蛇口」のこと。何のことはない、ただの蛇口のことだけに、今後はスマートにカランと覚えてしまいましょう。
間
1間(いっけん)、2間と言いますが、それは畳の長辺(長い方)の長さのことです。1間の収納と言えば、畳の長い方の辺1枚分の幅がある収納のことを指します。若いお客様ほどあまり使われない用語(単位)だけに、お部屋をご内見の際に「この収納は1間か」とつぶやくのもなかなか渋いですね。
国土交通大臣免許
土地・建物の売買や賃貸等を業として行う場合には免許が必要です。
国土交通大臣の免許が必要な業者とは、2つ以上の都道府県で事務所を設置する業者のこと。都道府県をまたいで多店舗展開する不動産会社などはこの免許が必要です。
コモンスペース
集合住宅などで居住者が共同で使用する共用のお庭のこと。ベンチなどが置かれて、程よく緑化された共有のオープンスペースです。賃貸物件ではあまりお目にかかるケースは少ないかと思いますが、もし出合ったら「コモンスペースだ」と言ってみましょう。不動産営業スタッフでさえ知らないケースがあります。
さ行
地窓
床面に接する位置にある窓のことで、人が出入り出来るほどの大きさはないものが一般的です。他の窓との組み合わせにより、自然換気に効果があると言われています。その利用方法やお部屋内外との組み合わせで、ちょっとお洒落な窓にもなります。
重要事項説明
宅地建物取引業者が土地・建物の売買・仲介などを行った場合に、契約前にその不動産に関する権利関係や取引条件等について、書面(重要事項説明書)を交付して説明すること。
説明者は宅地建物取引士。取引士は重要事項説明書に記名・押印し、説明する際には宅地建物取引士証を説明する相手に提示しなければなりません。
つまり、取引士でなければ(証明しなければ)重要事項説明はできないということです。
善管注意義務
「善良なる管理者の注意義務」の略。
借主は貸主に対して、契約書や使用規則等の定めに従って、善良な管理者の注意をもってその賃借物件を使用しなければならない義務を負っています。
賃貸物件(他人の所有物)だからといって、社会通念上要求される物件の管理・使用が求められているということです。※2018年2月1日現在の法令・認識等に基づいて作成。
た行
宅地建物取引士
宅地建物取引士資格試験に合格し、都道府県知事の登録を受けた上で、宅地建物取引士証を交付された者のことです。
取引士は1事務所あたり、少なくとも業務に従事する者の5人に1人の割合で専任の取引士を設置することが法律で義務付けられています。
仮に事務所の従事者が6人ならば2人以上設置しなければなりません。それだけ不動産業には専門の知識が求められているということです。※2018年2月1日現在の業法・内容です。
宅地建物取引業法
不動産会社にとって、その取引業務等を規制する主たる法律です。不動産取引に関する資格条件や取引に当たっての諸条件などが規定されています。
不動産会社はこの法律のもと、お客様とのより一層の正しいお付き合いに努めている訳です。
チムニー
いわゆる煙突のこと。ただ、住宅地などで目にするチムニーには、本来の暖炉のための煙突ではなく、主に洋式の建物外観のアクセントとして、形だけ取り付けているケースが見られます。
困るのはサンタクロースという訳です。
定期借家権
契約期間満了すると契約が終了する賃借権のことで、通常の賃貸借契約のように更新はできません。ただし合意の上、再契約は可能です。
契約期間に制限はなく、解約に相当するような事由でなければ、原則途中解約も認められていません。ですから、お部屋を借りる際は重要なポイントとなってきます。
メリット、デメリットがありますので、不動産会社の担当者に相談・確認することをオススメします。※2018年2月1日現在の法令・認識等に基づいて作成。
抵当権
債務不履行(ローンが払えない等)の場合、貸金について他の債権者に優先して弁済(返済)を受けられる権利のこと。
賃貸の場合、アパートやマンションを建築するにあたっては、その多くがローン等を組んで建築しますから、その物件に抵当権が設定されていることはごく普通のことです。
ただし、その物件のオーナーが債務不履行に陥り、借りているアパートやマンションが競売にかけられてしまう等のケースも考えられます。※2018年2月1日現在の法令・認識等に基づいて作成。
鉄骨造
鉄骨を構造材料としてつくる工法・構造。鉄骨は燃えにくく強度が高いので、大きな力が加わったときに折れずに変形するだけで済むという特徴があります。主に重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があります。
DEN
英語「DEN」からきた言葉で、「巣」「ほら穴」を意味します。書斎やちょっとした個室・小部屋といった感覚のお部屋(空間)と言えるでしょう。部屋を子供に奪われたお父さんにとっては、唯一自分だけの空間となるか知れませんね。
都道府県知事免許
1つの都道府県のみに事務所を設置する場合は、都道府県知事の免許となります。1店舗のみの不動産会社や、1つの都道府県内において展開する不動産会社、地域密着の不動産会社などの多くが知事免許となります。
取引態様
宅地建物取引業事業者(いわゆる不動産会社)が土地・建物の取引を行う際の立場を表したものです。
賃貸では「仲介(媒介)」「代理」「貸主」があり、よく募集図面の隅に記載されているかと思います。
「仲介(媒介)」は貸主・借主の間にたって契約すること。「代理」は不動産会社が貸主の代理となって契約すること。「貸主」は文字通り貸主がお部屋を紹介し契約することで、仲介手数料はかかりません。※2018年2月1日現在の法令・認識等に基づいて作成。
な行
納戸
収納ですが、一見するとお部屋のような広さや内装がある収納スペースのこと。
建築基準法で定められた居室の基準(採光等)に当てはまらないことから、納戸と表示する場合が多いです。その他「サービスルーム」などの表示される場合もありますが、納戸とほぼ同義と言えます。和風・洋風の差くらいでしょうか。
24時間換気システム
24時間連続して行う換気システムのこと。従来は高気密住宅などを主な対象として設置されていましたが、シックハウス症候群が問題視されるおることも受け、平成15年7月の建築基準法改正により、原則、設置が義務づけられました。必要性のある設備である反面、ランニングコストが上がるという側面も。
ぬれ縁
「ぬれる縁側」のこと。つまり居室の外側に設けられた縁側で、風雨を防ぐ屋根や壁などがないもの。昔の日本家屋のお庭にあるイメージが強いでしょうか。晴れた日は気持ちいい日差しや風が心地よさそうですね。
は行
ハイサッシ
サッシの高さが天井近くまである広く大型の窓のこと。その特性からリビング等に設けられることが多く、通風・採光、そしてお部屋の開放感に優れています。大きな窓であるだけに、窓の向こう側には、障害物や他人の視線が無いことが理想的ですね。
はめ殺し窓
インパクトの強い名称ですが、採光のためにガラス戸を窓枠に固定し、開閉できない窓のことです。「フィックス(固定)窓」とも言われます。空気の換気は出来ません。デザイン(観賞)として設けられることもありますし、高層ビル等では上階からの落下物など危険防止のために設置されておるケースもあります。
ピクチャーレール
写真や絵画などを室内壁面に飾る際に、クギ等を打って壁に穴を開けなくてもすむように取り付ける、吊るすためのフックを取り付けたレールのこと。もちろん重量さえ許せば、他にもいろいろな物を吊るすこともできますので何かと便利です。
PC
工場や建設現場などであらかじめ成形してつくられたコンクリート部材を組み立てていく工法。プレキャストコンクリート(PC)工法といいます。PC版は床や壁などの用途に応じて成形されます。
ま行
マンション管理規約
「そのマンションの法律」とも言え、区分所有法に定めるものの他、建物や敷地、付属施設の管理・使用に関する事項を取りまとめた管理規約です。
この効力は、区分所有者はもちろん、建物等の使用方法に関する内容は「専有部分の占有者」、つまり分譲賃貸物件の入居者にも及びます。
分譲賃貸物件にお住まいの際は、賃貸借契約書ばかりでなく、管理規約に目を通す必要があるでしょう。※2018年2月1日現在の法令・認識等に基づいて作成。
木造住宅
主に柱や梁などの主要な構造部分が木材でつくられた住宅のことを指すことが多いですが特に決まった定義はありません。在来工法や2×4工法(枠組壁工法)、木質パネル工法など多種多様な工法があります。
や行
ユニットバス
壁、床、天井、浴槽を一体化して工場で生産された浴室のこと。システムバスとも呼ぶことも。浴槽と洗面が一緒になったものを2点ユニット、浴槽・洗面・トイレが一緒になっているものを3点ユニットと一般的には呼ばれています。近年はバス・トイレが同室のものは敬遠されがちですが、バス・トイレがコンパクトにまとまっているからこそ、その分、お部屋等その他のスペースを広くできるというメリットもあるのです。
ら行
ルーフバルコニー
階下住戸の屋上屋根部分などを利用スペースとした、一般的なバルコニーに比べてスペースが広く、開放感のあるバルコニーのこと。その広さや開放感から、専用庭のようにバーベキューや子供の遊び場としてフル活用したいところですが、階下の住民等への配慮も求められるため、多くの場合では、利用制限が設けられています。
ロフト
天井の高い部屋の一部を上下2層に分け、その上段部分のスペースが主にロフトと言われています。物置用の屋根裏収納というのが本来の所でしょうか。ロフトは、収納はもちろん、寝室や書斎として、秘密基地として等々、多種多様な利用ができます。
なお「グルニエ」という表記もありますが、これはフランス語で「屋根裏収納」の意味。表現したいイメージによって使い分けられておる様ですが、ロフトとほぼ同義であると言えるでしょう。